歎異抄  〜骸骨〜
■ 『顛倒』連載版■

『顛倒』連載版

■歎異抄とは・・



絵:親鸞像

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800年ほど前、 鎌倉時代の日本を生きた仏教者、親鸞(しんらん)の思想を 一番はっきりと伝えていると言われる書物。 親鸞の弟子である唯円(ゆいえん)坊が自分の聞いた言葉を書き留めたものが主な内容となっている。

親鸞の死後20〜30年のち弟子たちがおのおのに勝手な主張をしているのを嘆き、間違っている点を指摘し正しい教えをつたえるために記された、わずか1万2千字程度の短編。

前半10章には親鸞聖人から聞いた直接の言葉を書き、後半8章に異義に対する唯円の批判を示して書かれている。

500年ほど前、戦国時代を生きた蓮如(れんにょ)は、この書物を一般に普及させるには刺激が強すぎると判断し、長い間一般への公開はされなかった。明治以降、浄土真宗改革運動に乗り出した 清沢満之(きよざわまんし)の力と、彼の跡を継いだ暁烏敏、曾我量深、金子大栄など 彼の弟子達の力によって一般に公開されてきた。

現在も多くの人々に読まれる聖典で仏教者以外にも、知識人・文化人などの手によって様々な解説書や著書が書かれている。


 

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