年頭の挨拶

2011年 年頭の挨拶

てんどう2011年1月年頭のことば 「正月は 浄土(じょうど)の旅の 一里塚 愛(め)でたいかな 愛(め)でたいかな」 
     (一休禅師の和歌のパロディー)

 昨年もまた、親しい方々とお別れしなければなりませんでした。佛は、それを 「愛別離苦(あいべつりく・愛する者と別れなければならない苦)」と教えられ、それが 道理と、またお浄土で会えると教えられますが、残念さは消えません。今年もまたお別れを せねばならないのでしょう。繋がっているということは、そういうことなのだな、人は悲しいものだなと感じます。

 そんな私たちが、今年いよいよ「宗祖親鸞聖人七五〇回御遠忌法要」を迎えます。私にとっては、生涯でただ一度の親鸞の御遠忌です。限りある身を生きる私たちだからこそ、「私の法要」にしたいと、心から思います。

  瑞興寺としての記念行事は、瑞雲堂の整備など、数年前に行いましたが、住職個人の記念として、この新春、色衣、打敷の調整、表札の新調、杖立の購入、を行いました。気持ちを新たにして、御遠忌に参加したいという気持ちです。

  中でも打敷は、数年前にご門徒方から御寄付頂いた御婦人の帯から造ったもので、本堂の正月用のお荘厳に用いています。柄が揃っていませんし、少し派手ですが、ご門徒方の心のこもったとてもいいものだなと思っています。  究極のリサイクルでもありますし。新年会の時など、本堂にお参りして、ぜひ見ていただきたいとお願いします。

  「宗祖御遠忌法要」には、四月五日五月二五日の二度、お寺からバスを、仕立てますので、生涯一度の機会に、ぜひ巡り会っていただきたく、ご参加のほどを重ねてお願い申し上げます。
 
  無常の身をもって生きる私たちですからこそ、磁石コンパスのように、いつも傾きを教え、修正してくださる   「宗」を確かめつつ、自分自身に求められている役割りを持って、脱兎の如く駆けていきたい新年です。

  今年もどうぞよろしくお願いいたします。   

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