今、世界は!!

狭さ vs アミダなる世界

 

アミダ(阿弥陀);

 

 

インドの古い言葉から来ている仏教用語。
原意「枠が破れる」から転じて、「永遠のいのち、無限の広がり」
「あらゆる 異なる それぞれを 摂取する(すくいとる)広やかさ」
等々を表現することば。

□所沢高校の事件について

 元気の出ないニュースの多いこのごろにあって、久しぶりに痛快な話があった。

埼玉県の所沢高校の卒業式・入学式の問題だ。

 

 

 

最近、日本は大蔵省や銀行の汚職があばかれたりして、これまでのシステムの欠陥がはっきりしてき、経済も政治も混乱しているが、その根本はいわゆる「前例」主義であろう。

「これまでやってきた」とか、「みんながしている」という中で、誰もが自ら選べなくなっているのではないか。

 

 

そんな中にあって、この所沢高校の生徒たちのような若い人達こそ、次世代の日本を切り開くのではないか。

日本の未来は、「もう終わっている人達」ではなく、このような若者にこそ託すべきだろう。

 

なのに、この日本のメディアは「これは日教組の教師があおった」とか、「共産党だ」とか、「いや革マルがウラにいる」とか、あいも変わらぬ「アカ宣伝」である。

 

こんなメディアこそが、我が日本の停滞を招いたのだ。それこそ売国奴ではないか。

 

ちなみに永代経法要に来て頂いた和田先生も地元では「アカ坊主」と呼ばれているらしい。もういいかげんに、自分の眼で物事を見て、自分自身で判断したいものだ。

 

―――以上『顛倒』98年5月号より―――

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