○【歎異抄・承元の法難(念仏断圧)の記録】その1
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【住職による現代語訳】後鳥羽院上皇の治世の時、法然聖人は「阿弥陀仏の力(他力)と、阿弥陀仏の誓い(本願)にお任せして阿弥陀仏の名を呼ぶ(念仏)事を根本(宗)とする教え」を立てて、民衆に伝えられました。 |
○<住職のコメント>「歎異抄」を読んできて、何度も『謎のような言葉』と言ってきたが、極めつけの謎がここ。最後に『念仏弾圧』の記録が載せてあることだ。本文ではもちろん無い。付け加えたのは唯円さんなのか、蓮如さんなのか。が、どちらにしてもこの事が親鸞さんの浄土真宗の信心にとって欠かせない出来事であることは伺えるだろう。「本当の浄土真宗の信心は世間から認められない」ということなのか。後に「首を飛ぶような念仏」という言葉で、単なる仕事のセリフになってしまっている。歌を唱うかの如き、坊さんたちの『念仏』を痛烈に批判された方もおられるが。その問題提起を誰もが心に刻まなければならない。 |
パキスタン、ラフォール博物館
ガンダーラ仏 ![]() |