本願文講話
『顛倒』連載版~2022年8月開始~
「本願文講話」連載に当たって
次号からは、『本願文講話』を連載する。
本願とは、あらゆる人々を救い摂い取って捨てない、阿彌陀佛の摂取不捨の根本の願いのことだが、
それが『佛説無量寿経』の中で48通りに表現されるので、「四十八願」とも呼ぶ。
願いが48個あるのではない。願いは1つだが、それが48通りの言葉で表現されているのだ。
さらに、それも48という数ではない。「48」とは「四方八方」の意味を含み、「全て」を表す。
阿彌陀佛の願いはただ1つだが、願いを受ける我々人間が千差万別なので、全ての方便を駆使して、全てを救うと誓われたのだ。
この点は「千手観音」も同様である。救うという唯一の願いを救われる人に合わせて千通りにも表現されているのだ。
その四十八願を一つ一つ連載していこうと思う。乞うご期待!
―以上『顛倒』2022年7月号 No.463より ―